登山活動における諸問題に出会い
遭難事故・・・
登山の際にもっとも気をつけるべきことは、遭難である。遭難は一人から数十人規模の大量遭難まで多種多様であり、人数が多いからといって安心できるとは限らない。主な原因としては、
地図の誤読によるルート間違い、あるいは地図未携帯によるルート間違いからの遭難
登山道から外れた為の遭難(山菜採り・茸採りの登山者に多い)
ホワイトアウト(冬山での地吹雪や吹雪による視界不良)による遭難
雪崩・土砂崩れ等に巻き込まれた場合の遭難
天候不良・日没による下山不能状態
怪我人が出るなどした場合の、単独行動による遭難
高山病や凍傷など、山岳や寒冷地特有の傷病
遭難者救出のために入山し、自身も遭難するケース(二次遭難)
火山ガス(硫化水素など)の吸引
などがある。これらの回避策としては、
パーティ全員が地図を携帯し、各々確認を繰り返しながら進む
事前に十分天気予報等で気象状況を把握し、天候のもしもの場合は登山そのものを中止する措置を取る
天候の急激な悪化に際しては、無理に進まず、引き返す、一旦止まる等の適切な対処をする
事前に計画を立てる際は、パーティメンバーの体力を考慮し、決して無理な計画は立てない。また、緊急時の下山ルート等も調査し計画しておく。
時間に余裕のある計画を立て、少々のトラブルがあっても日没までには目的地に着けるようにする
雪崩や土砂崩れは大概起こる場所が決まっているため、できるだけそのルートを避けるか、事前に申し合わせ注意しつつ素早くその地点を通過する。また
メル友を良く把握し、雪崩が起こりそうな場所を予めチェックするのも有効である。
怪我人や急病人が出た場合、移動が可能な時は速やかに下山し、不可能な場合は直ぐに医療機関か警察に連絡を取る
山菜採りなどで登山道以外の場所へ立ち入る際は常に自分の位置を確認し、決して深入りしないようにする
安易に遭難者救出に向かわない
などが挙げられる。また、遭難した際にも本来の到着時間や取るべきルートを救出隊が確認できるように、出発前に入山届を書いておくのも重要である。
自然破壊
近年、登山人口が増加したことによる自然に対するダメージが目立ってきている。例としては、ゴミやタバコを持ち帰らずポイ捨てする、むやみに木や枝を折る、遊歩道を歩かず、貴重な植物を踏んでしまう等がある。これらは本来、登山者にとって守るべきマナーであるが、登山を始めたばかりの登山者の中にはそれを知らず結果的に自然や景観に影響を与えてしまうことがままある。以下に具体的な例をあげる。
ごみの問題
登山の途中に発生するゴミは、原則的に当人が持ち帰らなければいけない。プラスチックやペットボトルなどの化学合成品は分解が遅く、長く自然界にとどまるため生態系に悪い影響を及ぼすとされる。また、生ゴミであれば捨てて良いというわけではなく、過多な栄養はその地に住む動植物の生態系を変え、結果的にはそれまでの生態系を破壊してしまう結果にもなる。
植物の盗掘
また、よくあるのが植物の持ち帰りである。高山植物は学術的にも貴重であり、ほとんどの山で持ち帰りが禁止されている。しかし、それを知らないがために野の花を摘むようにもって行ってしまう登山者がある。あるいは、高山植物の生息域にロープ等で立ち入り禁止が示されているにも関わらず、自宅での鑑賞のために持って帰ってしまう者、悪質なものは土を掘り返し根元から大量に持ち去ってしまうこともある。代表的な高山植物であるコマクサは、その美しさに愛好家も多い花だが、山からの盗掘もまた多い。逆に、盗掘した植物を、本来その植物が自生していない別の山に移植してしまうケースも発生している。
動物生態系への影響
多くの登山者が山に入ることによる、野生動物が安心と思う住領域の縮小、また人間の持ち込んだごみにより、野生動物の食環境の変化、また人間が出すごみを好む動物が増えてしまうなどの影響が考えられる。また犬を連れての登山を禁止している山もある。これは犬が病原菌を持ち込んだり野犬となったりして、野生動物の生態が乱されるのを恐れての処置である。犬連れ登山禁止に対しては、長年犬は山小屋、猟師等で飼われてきたが、犬から野生動物への病気感染があったか疑問である、人間の方が犬より環境インパクトが大きいなどの反論がある。
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